麺処 あずき





 
ショッパー より

八王子らーめんに魅せられ11年
「麺処あずき」

2022.03.08

八王子市本町にある「麺処 あずき」さんの店主は、らーめん屋ではあまり見かけない女性の店主。店内に飾られているオブジェや絵画もお洒落で照明もあかるく、女性店主だからかとても綺麗なお店です。

ひとりで営む女性店主
地元育ちの女性店主の中村あやさん。以前より「女性店主が出す美味しいらーめん」ということで、数々のテレビ番組で取り上げられるほど、中村さんは美味しいらーめんを手掛けます。11年前の2011年にお店を始めたきっかけは、もともと八王子らーめんが大好きで、「五右衛門」(正確には吾衛門、以下同じ)さんや「タンタン」さんなどのお店に魅せられ、「自分でもらーめんを作りたい」という思いから一人でこのお店を始めたそうです。

王道にして極上「中華そば 五右衛門」
現在でもお一人でお店を切り盛りされており、ランチピーク時の中村さんは大忙し。それでも笑顔と優しいお声で、お客様への気配りは忘れません。こんな素敵な人が手掛けたらーめん、楽しみすぎます。

麺はすべて自家製麺
通常らーめん店で麺の種類を聞かれると、固めか柔らかめか普通かという麺の固さだと思います。しかし「麺処あずき」さんは違います。

ほんとに麺の種類を選ぶスタイルなのです。普通麺(たまご麺)・ブラックペッパー麺・赤唐辛子麺・平打麺の4種類から自分が注文するらーめんに合う麺を考えて選びます。これらの麺すべて、厨房脇に置いてある製麺機を使った、中村さんの手による自家製麺。いったいお店に何時間いるのか気になりうかがうと、「ほとんどの時間、店にいますよ。好きじゃなくちゃまず出来ない。」と笑いながら話してました。では、麺と組み合わせるらーめんの種類を見てみましょう。

基本の醤油らーめんのほか、白い味噌らーめん・トマト味噌らーめん・シーフードミルクらーめんなど、なんだかお洒落なラインナップとなっています。スープの出汁には、店名にある「小豆」も使用しており、どんな味わいになるのか楽しみです。ショッパーのスタッフたちで注文したのは、「トマトつけ麺」と「白い味噌らーめん」。ということで、それぞれに合いそうな麺を考えなくてはいけません。この組み合わせを考えると、レパートリーは凄い数になりますね。

白い味噌らーめん 850円
豆乳でまろやかに仕上げている「白い味噌らーめん」。組み合わせた麺は赤唐辛子麺です。トッピングは、チャーシュー・水菜・野沢菜・メンマ・刻み玉葱・白ごまと青のりと糸唐辛子が散らしてあります。このらーめんを簡単に説明すると、お鍋で人気の豆乳鍋に近い味わい。ですが味噌の風味もほんのり香るので、野菜がとても美味しい。赤唐辛子麺も、優しい味の中からピリッと刺激があり、鍋の締めのようにずっと美味しかった。女性は一発で虜になってしまうらーめんだと思います。

トマトつけ麺 800円
プチトマトの鮮やかな赤色が真ん中にトッピングされた見た目も綺麗な「トマトつけ麺」。選んだ麺は平打麺です。プチトマトの他には、味玉・チャーシュー・水菜・メンマ・白ごまと青のりがトッピングされています。

つけ汁は、トマトの甘酸っぱさでイタリアンのような味わいから、シャキシャキと刻み玉葱の歯応えがアクセントとなり、これはまさに「八王子イタリアンつけ麺」と命名したくなるほど。想像を遥かに越えた美味しさで、割ることなく汁を全部飲みほしてしまいました。麺の組み合わせは、このつけ汁なら「ブラックペッパー麺」も間違いないと思います。

(感想としては、私のなかでの「らーめん」というジャンルとは別に新たなジャンルとして「麺処あずき」というものを開拓した気分でした。ですので、この味が欲しくなったらもう「麺処あずき」さん一択です。また食べに行きます。)



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