《細麺 (醤油・塩)》
自家製麵を始めたころから落ち着くこと2年、そこからぶれることなく中心的な存在。
現在に続く隠國の核心。
《手もみちぢれ麺 (隠國らぁ麺)》
幾何学的なちぢれを生み出す手もみは季節、
湿度により2通りの揉み方と力加減で通年変わらず提供できる技を備えた隠國の定番
《具材》
チャーシュー:三種類の肉(ばら肉、もも肉、肩ロース)の特性を活かす製法で毎日作っております。
メンマ:うちの麺との、絡みを考慮して細く切り揃えて提供しております。
煮玉子&燻製玉子:今主流の、とろ~り玉子もさることながら、燻製とろ~り玉子の二種類ご用意しております。
微妙な時間燻された半熟玉子は、仄かにチーズが香る絶品です。ぜひ、お試しあれ!
《スープ》
今、振り返りますところ、まだ魚介系と言うジャンルが確立されておらず、お客様からは、「魚くさい」「日本そばか?」「ラーメンじゃねー」等々のご指導を賜りましたが、一向に変える事もなく自分の好きなものを作っておりました。
その当時のスープは、豚げん骨と、モミジと丸鶏をかるく白濁するよう煮込み、節系(鰹節、さば節、煮干)を投入して、香味野菜で整えるというものでした。
その時のこだわりは、あえて煮干の頭と、はらわたを残し、えぐみと苦味が出ることにより、動物系と魚系がぶつかり絡み合う、パンチのあるスープであると個人的には思っておりました。
その結果として1日12時間店を開けて、4人のお客さんしか来ない日が有りました、1ヶ月の売上60万なんて事も有りました。
開店より2年は順調だったもののその後、4年間は完全な、くすぶり人生。“3食ラーメンが食べれて、ゆったり読書が出来るプライベートルームじゃん!”と嘯いておりましたが、なんとも生かさず、殺さずと言う状態が続くと、志が高いぶん流石に、心の芯のほうが折れかかっていました。そこで、生きていく為に稼ぐ、生活があってこその趣味と心に決め『幅広い客層に好まれる味を』と言う、コンセプトに生まれたのが隠國のスープです。
メインのスープ ゲンコツ、鶏がら、モミジ、丸鶏は、血抜き、血合い取り等、手間を惜しまず下処理を充分し、沸騰させない様に、10時間以上煮込み、じっくりと旨味をを抽出、煮干は丁寧に頭と、はらわたを取り除いたものと、魚介系のだしを加え、最後に香味野菜で整える。
澄んだスープは、あっさりのわりに、旨みとコクの奥ゆかしい、手作りのこだわりを感じて頂けると思います。
《春夏冬時代のスープ》
春夏冬時代のスープを復刻しました。夜のスープは、とり、豚を要に魚介の旨みを調和させた、ややこってり風。
隠國ファンには少し抵抗があるかも知れませんが、春夏冬時代からのお客様には、懐かしい復刻版です。
少しアレンジを加えた新しい醤油味をお楽しみ下さい。