Man太郎の日記風ラーメンメモ
【2009年2月分】
今月の実食数 ラーメン 30 (新規店 14)
蕎麦 1 路麺 1 うどん 3
今年の実食数 ラーメン 68 (新規店 25)
蕎麦 1 路麺 5 うどん 5

今月の自分勝手なラーメン好み度です

【また行きたい】
(5杯)
八島大喜吾衛門特一富屋七彩
【おいしかった】
(24杯)
月山大至青龍ひらのや(2杯)、笑の家
東興飯店(3杯)、RYOMA 本店三代目 哲麺
やまもと葵賀佐東池袋大勝軒 なべ丸
裏なんくるないさ、神山江戸甘櫻坂たなか
月島ロック大分宝来軒天下一品 五反田店
TOKYO味噌らーめん繁華亭
【まあまあかな】
(1杯)
小法師 五反田(味噌)
【もう行かない】
(0杯)
   


 2月28日(土)
都立家政の「麺や 七彩」で期間限定で提供されている鶏白湯つけ麺が今日で最終日ということで、開店時間前に行ってみました。10時半で3番目、11時ごろを過ぎて行列がファーストロットの10席を超えると、以降は行列を避けるために予約制となり、来店時刻が記入された番号札が渡されるシステムになっています。

粘性のあるきれいな白濁のスープの中に、少し煮込まれた太めの麺が入っています。味付けはしていないのに、そのままでも食べられてしまうほど深い味わいのあるスープと麺です。つけ汁は醤油と塩からチョイスできるので醤油を。醤油の風味に加えて香ばしい風味は何でしょう? 塩とかぼすが付いてくるので、レンゲでいろいろと楽しむのも良いです。ベースがしっかりとしているので、どうやって食べてもそれぞれの良さがあります。

また、復活してくれないかなあ。なお、夜の「江戸甘」の限定の担々麺も今日で終了して、汁なし担々麺となるとのことです。



夜は中野の「繁華亭」で知り合いらと飲み。メニューにはないスペシャルなつまみをいろいろといただきましたが、どれも凄い。料理人の作った料理です。

〆に塩らーめん(650円)、白茶濁のスープはダシが良く効いて非常にまろやかな味わいで、味付けが丁度良い。中太の自家製麺はモチッとした食感を残しつつスープとの相性も問題ありません。

近くの超有名店とは違い行列はありませんが、次々にお客さんが来店し、皆さんこのお店の味が好きなんだなあ、と実感した次第です。またお邪魔します。


 2月27日(金)
「TOKYO味噌らーめん」は、大手が展開するお店なのに化学調味料未使用にこだわっています。

25日から提供を始めた担々麺(820円)、胡麻よりもナッツが香ばしく、食べ始めは辛くないものの、じわじわと唐辛子の辛さが効いてきます。キレの良い辛さなので、後味がすっきりとして食べやすいです。

トッピングされた挽肉は中華系の調味料で味付けしており、それに干しエビと緑のルッコラが加わり複雑な味わいとなっています。

無化調の中で物足りなさはなく、バランスを良く考えられた一杯でした。
そう言えば、店名にもなっている味噌を食べていないことに気づきました。次回は味噌でいっています。


 2月25日(水)
ランチは「天下一品 五反田店」。天一、久しぶりです。ラーメン、もちろんこってりで(680円)。以前に比べて30円値上になっていましたが許容範囲でしょう。

ここならではの強い粘性のある鶏ベースに、上手に胡椒を効かせてあるのが特徴的です。温度が熱いうえに粘性があるので、最後までスープの温度が保たれますが、麺を食べ終わるころにはスープはあまり残っていない・・・。それほど粘りがあるスープです。

麺は加水が高い?なかな、ストレートなのはスープを持ち上げすぎない工夫なのでしょう。モチッとした独特の食感があります。

店内に響くラーメンをすする音が、いかにもとろとろのスープらしい。他店ではなかなか体験できないですね。

京都に本店がありここはFC店で、味わいが異なるようです。食べてみたいです。


 2月24日(火)
ランチは「東興飯店」で、未食のユースーメン(750円)。

具はもやしをメインとして、ニラ、細切りニンジン、タケノコ、豚肉。炒めた油の香ばしさが引き立ち熱々です。

見た目はタンメンに似ているのですが、キャベツが入らないのと、たぶんタンメンは炒めてから中華鍋にスープを注ぐのに対して、ユースーメンは炒めた具をトッピングしているのだと想像します。なので、タンメンも熱いですけど、こちらも別の意味で熱々。

やや味付けが濃いのは気になりましたが、残りのメニューも食べてみます。


 2月23日(月)
ランチは先月オープンした「月島ロック」に行ってきました。以前は近くの「月島カフェ」で夜のみラーメンを提供していたのが、縁あって「69‘N’ROLL ONE」@相模原の嶋崎氏プロデュースのもと、ラーメン店として独立したとのことです。

ラーメンは一種類のみで、ランチは米沢牛の牛すじを使ったカレーと玉子かけごはんをセットにすることができます。

純粋な味を確かめたかったので、月島ロック(850円)のみで。
さっぱりしていますが、豚だけで取ったとは思えない奥深さがあり、ほんのりと生姜が香る中に醤油の旨さが良く出ています。「69‘N’ROLL ONE」が鶏に対して、こちらは豚なのでもちろん味わいは違いますが、DNAは受け継がれていると思います。

麺は細麺ストレート、滑らかな食感でスルスルとお腹に治まる適度な茹で加減で食べやすいです。量は少なめ。穂先メンマ・バラチャーシューともに、味付けが上手ですね。

ただ、麺・具の量の割に値段が高いかな。味玉(150円)をトッピングすると 1,000円というのはどうなんでしょう・・・。もし自分が勝手に値段をつけて良いとしたならば700円台かな。その程度ならば、よりお薦めすることでしょう。

また、カウンタがバーもしくはスタンディングバーとしては良い高さだと思いますが、背の高い丼なのでやや食べにくいのが気になりました。



夜は、高田馬場の「大分宝来軒」に行ってみました。店名どおり本店は大分にあり、昭和33年創業の老舗。

メニューがとにかく多いので、詳細はレポートを参照下さい。初訪問なのでいつもながら最下価格の大分らーめんを味玉入りで(600円+100円)

一口目は強めの豚骨のエキスを感じつつも、豚骨の臭みは皆無ですっきりとした豚骨スープです。風味の良い油と甘みのある醤油味が印象的です。

ストレートの細麺は博多ほど加水が少なくなく、適度な硬さが残っていつつしなやかさがあるのが面白いですね。大盛はできなくて替え玉のみというのは博多に近い。

バラ肉ロールチャーシューはしっかりとした味付け。味付玉子は黄身がねっとりとした半熟。ネギは長ネギ。ゴマはお店ならではの金ゴマで香ばしさが引き立っています。

豚骨が十分に染み出たスープに九州醤油の特徴を前面に出しているのがかなり好みでした。

大分ではラーメンを食べていないですし、ここのお店だけで大分のラーメン語るのは尚早でしょうが、あくまでも個人的な勝手な想像をすると、博多から直接大分ではなく、久留米を経由したんじゃないかな・・・なんてことを思いました。

次回は、「ど・みそ」@京橋の味噌と、ここの豚骨スープを合わせたという味噌とんこつ(ど・みそ宝来軒らーめん)をぜひとも食べてみるつもりです。


 2月22日(日)
地元の「特一富屋」で醤油ラーメン(650円)、ここへは何回来ているか正確には数えていませんが、醤油を食べる割合は9割以上だと思います。

茶濁スープは表面の油もありこってりしているものの、和風魚系が香っていて食べやすい。味付けは濃くないながらダシがしっかりと効いた濃厚なスープ、とでも言いましょうか、とってもお気に入りなのです。

麺は旭川から直送の少加水。ボソッとした食感が特徴的な、いかにもという旭川ラーメン。今日はチャーシューのフレッシュさが特に良かったです。

97年オープンですから、12周年になるんですね。開店当時の秋川駅近くには、移転前の「池谷精肉店」の前身の「一番」が向かいに出店する前で、「太公望」もありませんでしたので、98年は年間47回訪問。それほど思い入れがあるお店なんです。


 2月21日(土)
中休みがないはずなのに、先週スープ切れで食べられなかった高尾の「たなか」へ。下見はしていたものの、ほんとにここでいいの? と躊躇するほど普通の住宅です。玄関ではなく暖簾を掲げてあるベランダから靴を脱いで店内に入ると、壁にメニューがあるのとテーブルがいくつかあるだけの普通のリビングです。

メニューは、ラーメン・つけ麺・油そばで、初訪問なのでラーメンを。480円という安さには恐縮してしまいますが、初めてのお店はできるだけ基本メニューを食べるようにしているので、すいません。厨房が庭先にあるので、ご主人はお店(自宅)から一旦外に出て行くというシチュエーションはなかなかお目にかかれませんね。

透明感のある醤油スープは、ダシそのものは強くなく表面の油も少ないのでさっぱりとしており、野菜の自然な甘みと生姜をかすかに感じます。なので、八王子ラーメンよりも昔ながらのラーメンに近いかもしれません。麺は細麺で縮れ。やや柔らかく足も速いのですが、穏やかなスープとの違和感はありませんでした。

ご主人が先週のことを覚えていてくれて、他にお客さんがいなかったのでいろいろと会話をすることができました。古くから飲食関係のお仕事をされているとのこと。他のメニューも食べに行ってみたいと思います。

お店のすぐ前を、高尾駅から多摩御陵に続く遊歩道がもうじき完成するようで工事の真っ最中。甲州街道よりもそちらの方が近いですし、麺の量が多くないので散策の途中で気軽に立ち寄ることができることでしょう。接客に慣れているご主人ですから、外観に惑わされずに飛び込むのが吉。


 2月20日(金)
渋谷は実食店が少ない地区の一つ。なので宿題店である「中華ソバ 櫻坂」に行ってみました。04年オープンの有名店で、TVやラーメン本にはちょくちょく出てくるお店です。

メニューは、ラーメンが醤油・塩・味噌、つけ麺が醤油と味噌というラインナップ。いつもそうであるように、初訪問時は醤油ラーメンなので、中華ソバ。それに味玉子を付けてみました(700円+100円)

茶濁スープに背脂が浮き、中華そばというネーミングから想像していたのとは違う様相。鰹節がやりすぎなほど効いて、後半まで強い濃厚さがあります。一杯ずつ雪平鍋で温めるので、高温なのに新鮮な風味が高いのが特徴的です。ただ個人的には、味付けはしょっぱいなぁ。

麺は少加水のやや太めで、硬めでサクッとした歯切れ感があります。スープとの相性は良いと思います。味玉子は、黄身がしっとりとした半熟でいいのですが、最初から半分入っているなら言って欲しかった(笑)

塩はどういう味なのでしょう、気になりますね。


 2月19日(木)
ランチは会社近くの「東興飯店」で、タンタンメン(750円)。

胡麻よりも炒め野菜の香ばしさを感じるいつもの味わい。辛さは控えめで食べやすいですけど、辛いのを好きな人には物足りないと思います。個人的にはこの程度でも全然良いのですけど、後半は卓上の調味料を楽しみました。



夜は都立家政の「江戸甘」へ。久しぶりの訪問です。「七彩」の夜ブランドで、今日から面白いメニューが登場すると聞き行ってみました。

生姜そば(醤油)・普通盛り(770円)、食べ始めは極めて生姜が強く効いているものの、食べ進むとその中に本来のダシを感じてきます。また、さっぱりさを表面の油が良く補っています。麺はこのお店にしては細めながら、強すぎずスープに合っています。食べ終わる頃には身体がポカポカ。寒い時期にぴったりのラーメンです。

生姜が効いているラーメンと言えば個人的には秋葉原にあった「いすず」なのですが、同じように生姜をトップに配しながらジャンキーさを感じさせない、ここならではの仕上げでした。スープまで完食。

まだまだ変化球がありそう。期待しています。


 2月17日(火)
11日にオープンした神田の「麺屋武蔵 神山」に行ってみました。店名から想像できるとおり新宿の武蔵の関連店で、「麺屋武蔵 青山」が移転して味をリニューアルさせたとのこと。神=神田、山=青山をもじったもので、日本における神の山=富士山を店頭にあしらっています。

メニューはラーメンとつけ麺がベース。
ら〜麺(750円)、薄めの白茶濁のスープは鰹節が適度に効き、優しく飲みやすいです。表面に浮かぶ背脂と多めの透明な油がこってり感を醸し出しています。軽くウェーブがかかった太麺は、もっちり感があり多め。

最も特徴的なのがチャーシュー。お店でも焼豚と呼んでいますが、分厚くボリューム満点。角煮に近いながら、煮込んでから直前にサラマンダーで温め焦げ目を付ける手法。これはお得感があります。


確かに、「麺屋武蔵 青山」は新宿とほとんど同じ味だったので、それとはかなり違うものの、こういう味のコンセプトはアリだと思いました。ただ、待ちをカウンタの背面に配するスタイルは踏襲してほしくなかったかな。


 2月16日(月)
新橋には「なんくるないさ」という看板はいくつかありますが、一番小さなお店?の「裏なんくるないさ」へ二度目の訪問です。沖縄ならではのつまみと泡盛を飲んでまったりー。居合わせたお客さんと仲良くなるのには時間はかかりませんでした。島らっきょ・ラフティー・パパイヤチャンプル、あと何だったかな?

終電が近くなった時点で沖縄そば(850円)。飲んだ後だったので、ダシの味わいを正確に感じられなかったかもしれないことを差し引いても、なかなか本場に近いと思います。麺は平打ちの縮れ。さすがにがじゅまるの木灰をかん水の代わりに使っているとは思えませんが、ボソッとした感は出ています。

ホワイトバランスの設定をミスってしまい画像なしです、すいません。
次回はきっちりと撮ってアップしたいと思います。

(お店の公式サイト)


 2月14日(土)
高尾駅近くにある住宅地の中にひっそりと佇むお店を目当てに行ってみたのですが、スープ切れですでに終了していました。本来は中休みなしの通し営業なのに、たまたまそうなってしまった、とあまりにも申し訳なさそうにするご主人には、逆にこちらが恐縮してしまうほど。近いうちに訪問させていただきます。


なので、西八王子の「吾衛門」へ。14時で満席でたまに待ちができるほど繁盛しているのに加えて、お客さんの年齢層が幅広いというのはさすが古参の人気店です。

シンプルに中華そば(500円)、きれいに澄んだ醤油スープの奥から感じる煮干しなどの和風の香りと独特の甘さと油の風味が特徴的で、方向性は変わっていないです。表面の油がやや少なくなったかもしれませんが。

それに対して、麺はこんなに細くて縮れてた? 縮れ麺はスープを持ち上げるのは良いとして、後半は歯ごたえが弱めになり粘性が出てくるので、大盛りだとさらに食べ始めと食べ終わりとのギャップが大きくなるかもしれません。でも、麺の味わいを二度楽しめるという面白さがあるのかも。


何年ぶりの訪問なのか覚えていなかったので日記を遡ってみると、6年以上来ていなかったようですが、お店の外観から店内の様相までほとんど変わっていないので、全く違和感がなかったです。

価格が50円アップしていたものの、それでも中華そばが500円というのはいかにも八王子ラーメン。もちろん価格だけでなく、お店を後にしてからでも鼻孔に残る味わいには、頑張っていることをひしひしと感じて思わず応援したくなります。


 2月13日(金)
夜に湯島の「らーめん 天神下 大喜」へ、とっても遅い年始にお邪魔してみると、偶然にも知り合いらが飲んでいたので、一緒にレモンサワーでまったり〜。つまみのネギチャーシューが少し変わり、ネギがみじん切りではなく斜め切りと白髪葱に。よりつまみにぴったりの品になっていました。

遅い時間だったので限定だけではなく太麺を使用するもりそばなどは売り切れていたので、醤油ラーメン(680円)。透明感があるのに単に煮干しを中心とした和風魚系とは片付けられない奥深さがある醤油スープはさすが。サクッとし歯切れの良い細麺にも味わいと香りを感じます。

もはや、ラーメンの完成形だと思っています。やっぱりここは凄いや。


 2月11日(水・祝)
立川の「東池袋大勝軒 なべ丸」へ初訪問。駅南口からほど近く、以前は、いちばん星→黒船だった場所に05年12月にオープン。東池袋大勝軒と言えば、もちろんつけ麺(メニュー名としては「もりそば」)の元祖であり、店内でも八割ほどの人がそれを食べているのですが、個人的にはつけ汁の酸味・甘みが得意ではないので、中華そば(700円)にしてみました。中太麺/細ちぢれ麺を選択できるので中太麺で。

濁りのある醤油色のスープは煮干しがしっかりと効き、大勝軒ならではの香ばしさを醸しだしています。表面の油は皆無なこともあり、東池袋よりは優しい味わいです。もう少し荒々しいほうが東池袋に近いかもしれませんが、系統は踏襲していると思います。

太麺ストレートはソフトな口当たりで、量はかなり多いのは東池袋ゆずり。若干茹で時間が短くても?とは思いましたが、スープの強さが適度なので、この程度が良いのかもしれませんね。

印象としてはもちろん東池袋に近いのは間違いないのですが、麺箱には製麺所の社名があり、自家製麺ではない東池袋系というのはどうなんでしょう・・・。


 2月10日(火)
久々に合う知り合いらと茅場町 or 日本橋の「支那そば 八島」へ。冷やしとまと・ネギチャーシューなどを食べつつまったりーと飲みました。

〆にミニ・肉ワンタンメン+味付玉子。今日もスープ・麺・チャーシュー・肉ワンタンのそれぞれが秀逸。丼の中での一体感もさすが。今後とも月一度は訪れるつもりです。


 2月9日(月)
またもや「ひらのや」に。今日は野菜ラーメン(650円)にしてみました。

ベースのスープは醤油で、中華鍋で野菜・肉を炒めてからスープを注いで作っています。野菜はみそラーメンと同じく白菜の割合が多いです。野菜には油がコーティングされて熱々。炒め方が絶妙の半生状態でシャキシャキしています。

炒めた香ばしさがアクセントになっているのですが、やや味付けが濃いのが気になり、後半はかなりつらかったのが残念。

でも、お店のホスピタリティが良いので、食べていないメニューを制覇してみたいという気持ちがより高まった次第です。



夜は千石の「麺仙人 葵賀佐」に行っていました。

今年1月オープンで、札幌のすみれ・純連での修行経験を持ち、「麺匠 咲弥」@札幌の姉妹店という血統書付きのお店。純連の味を作ったのが、村中明子さんで、長男が「純連」、三男が「すみれ」をやっていますので、そのお店で修行をしたお店は、「村中一門」と言われており、咲弥はもちろんその一門に属します。

メニューは味噌のみという潔さ。ワインを飲ませて飼育したというワイントンのチャーシュー麺を食べてみたい気は大いにあるものの、1,800円という価格に躊躇してしまいました(笑)

なので、ノーマルの札幌味噌ら〜めん(850円)。
中華鍋でモヤシ・玉葱・挽肉を炒めてスープを作る正当派札幌味噌ラーメンです。表面には厚めの層になった透明な油が浮き、チャーシューの上にはおろし生姜がトッピングされています。

香ばしく濃厚な味噌が生きたスープで、湯気が立たないものの、温度がかなり熱くて冷めにくいという本格的な札幌味噌ラーメンでした。

一門の中では、純連・すみれ・彩未しか食べたことがないですが、まさしくその系統。久しぶりに本格的な札幌味噌を食べた気がします。ただし、個人的には次回は油を少なめでお願いしてみたいかな。


 2月8日(日)
高尾の「醤油らぁめん やまもと」へ初訪問。昨年3月にオープンした八王子系ラーメンのお店で、元は蕎麦屋さんを営んでいたようです。高尾駅からは徒歩5・6分でしょうか。駐車場完備なので車でも行きやすい。

メニューはラーメン(+トッピング数種)・つけ麺のみで、サイドメニューはライスのみという潔さ。

らぁめん(500円)は、透明な濃いめの醤油スープに、表面には多めの透明な油をまとい、刻みタマネギがトッピングされたいかにも八王子系ラーメンという様相。ダシそのものよりも、香り付けされた油と見た目よりょっぱくない醤油が生きています。

麺はゆるい縮れで、やや柔らかめながら違和感はないです。チャーシューは小ぶりのバラ肉ロールで、しっかりとした味付けに仕上げていますが、個人的にはもう少し煮込まずに肉と油の風味が残っているほうが好み。メンマは自家製と思われる風味と歯ごたえ。刻みタマネギは中ぐらい〜細かい部分が混じったもので、辛さはないです。

八王子系の中では、優しく上品で女性的な印象を受けるラーメンでした。使用している醤油はキッコーゴ(近藤醸造@あきる野市)の手造り無添加醤油だそうで、角がなく穏やかで風味が高いという醤油の特徴をうまく引き出しています。醤油の扱いは蕎麦店での経験があったこそでしょう、さすがです。


 2月7日(土)
昨年12月にオープンした羽村の「三代目 哲麺」へ。初代は八王子(未訪問)、二代目は昭島、四代目はあきる野にあります。なぜか四代目の方が開店が早かったんですけど、こちらが三代目になっています。13時で満席と人気があるようです。駐車場が10台ほどあり、立ち寄りやすさもあるかもしれません。

メニューは定番の豚骨醤油・豚骨塩のほかに豚骨味噌がありました。他のお店は開店時しか行っていないので現在はわかりませんが味噌はありませんでしたし、そのほか微妙にメニューが異なるようでした。

豚骨醤油ラーメン・ばりかた(500円)、香ばしいマー油が効いた豚骨スープで、豚骨臭さは皆無。油は多めながらしつこさはなく、スープの温度がかなり高いです。極細ストレート麺は指定通りの硬めの歯ごたえです。

豚骨塩ラーメン・ばりかた(500円)、基本は醤油と同じで、こちらの方がややさっぱりと感じる程度。

全般的に値段が安く、替え玉も50円ですから、ほとんどの人が替え玉をしていました。また、15時半まではライス(100円〜 )か半チャーハン(150円)を注文すると、カレーが無料というのはうれしいですね。ちなみに、チャーハンは鍋振りロボット?が作ってます。

純粋な博多ラーメンと味わいは異なりますが、豚骨ラーメンとしては食べやすくて良いと思います。次回は味噌を試してみます。


 2月6日(金)
会社近くの「東興飯店」でにらそば(750円)

醤油スープの上に、高温の油で炒められたニラと細切りの豚肉がトッピング。炒めた香ばしさが引き立ち、シンプルなスープが生きています。コーティングされた油のせいで野菜の温度が冷めない。

ここは炒めた具を合わせるラーメンの方がいいようです。



西武新宿線・新井薬師前の「RYOMA 本店」へ初訪問。05年オープンで、ラーメンの雑誌やTVでは良く紹介される有名店で、07年には高田馬場に支店がオープンしています。

カウンタ 5席、テーブル 10席。ジャズが流れ、きれいに整頓されてゆったりとした間取りになっています。椅子は荷物が収納できる優れもので、これは良い配慮です。自販機は置かずに直接オーダーを告げますが、新しいお店ではこういうお店が少なくなりました。個人的にはお店とのコミュニケーションが取りやすいのでこちらの方が好きです。お店の方のホスピタリティも相まって、女性一人でも入店しやすいだろうと想像できるほど居心地がいいです。

メニューは塩味のみで、シンプルなスープの丸味と鰹節を加えた鰹味の二種で、それのラーメン・つけ麺と、伊太利ー麺と称したトマトを使ったラーメンがあります。

初なので丸味にしようかと迷った末に、塩鰹味(780円)にうめ味たまご(100円)に。麺は二種から選ぶようになっており、細麺にしてみました。

表面に浮いた鰹節の粉が強めに効いているためか、ベースのスープは鶏白湯に近いように感じますが、丸鶏・豚骨・野菜を使用しているとのこと。奥深さとまろやかさがあり丁寧さを感じる優しい塩味スープに、鰹節がアクセントになっていて、他店ではなかなか味わえないスープです。卓上の揚げエシャレットは、香ばしさが強すぎずに、このスープには丁度良いトッピングになっています。

麺は加水が少なめの細麺ストレートで、硬めの茹で上げ。サクッとした食感はスープとの一体感を感じます。チャーシューは脂が少ない鶏胸肉。味付けは薄めで刺身に近い肉本来の風味が残っていて秀逸。これはチャーシュー麺もお薦めできます。

うめ塩玉子は、梅酢に漬けてさっぱりとしていて、黄身はトロトロの半熟。単純のようでこれがなかなか優れもの。なぜ今までこのトッピングが他店になかったのでしょう?

最後までモチベーションが高いまま完食。隙がなく、よく考えられた一杯に仕上げられていました。他のメニューも食べてみたいですし、高田馬場にも行ってみようと思います。


 2月5日(木)
魚らん坂を越えて「笑の家」でラーメン・麺硬め(700円)。ほんとは麺は普通の茹で方のほうがモチッとした食感になるんですけど、待ちが多くて時間がなかったもので、少しでも早く食べようと(笑)

が、しかし、今まで食べた中でたぶん一番スープが熱々。なぜ今日に限って・・・。でもうれしい(笑) たまにブレることがあるようですけど、今日は豚骨が濃くて大当たり。
スープは少し残したけど、ロット中一番でご馳走様。


 2月4日(水)
またもや「ひらのや」。今日はみそラーメン(650円)にしてみました。

中華鍋で野菜・肉を炒めてからスープを注いで作る札幌味噌ラーメンの作り方ですが、油が少なくさっぱりとした味噌味に仕上がっています。野菜は白菜の割合が多く、半生状態でシャキシャキしています。野菜補給に向いているラーメンですね。


 2月3日(火)
久々に「小法師 五反田駅前店」に行ってみると味噌があったので食べてみました。
味噌ラーメン(680円)、もやし・コーン・ワカメがトッピングされて、麺は醤油と同じく太めの手打ち風縮れで、これは好きなのですが、スープが穏やかすぎるのと味付けが薄すぎ。さっぱりとしているのはいいとして、丼の中のバランスが個人的には無理がありました。



夜は上野の「青龍」へ。大好きだった「いすず」@秋葉原(東銀座に移転後に閉店)の創業者が立ち上げた「小林」を起源とし、元は浅草にあったが04年に上野に移転したお店です。生姜がガツンと効いた独特のラーメンにはまり、秋葉原に行った際は必ずと言っていいほど食べていたので、懐かしく思い行ってみました。

醤油・塩・味噌につけ麺というメニューの多さからして、いすずとは全く違った(いすずはラーメンのみ)ので、この時点で同じ味は食べられないだろうと想像できましたが、醤油ラーメン(550円)。

透明感のある醤油スープは確かに生姜を感じますが、比べると非常に穏やかです。昔からのラーメンという感じ。麺は浅草開化楼の縮れ麺で、ツルツルとして食べやすく上質でした。

これはこれでアリですけど、あの生姜がガッツリと効いたラーメンが食べたいなぁ・・・。


 2月2日(月)
久々に参りました! 一発で大好きになりました。水道橋の「ラーメン 大至」です。直近のdancyuのラーメン特集でも取り上げられているお店です。

昼のメニューはラーメンと担々麺で、季節限定の味噌がありました。夜は加えてつけ麺を提供しています。

ラーメン(650円)、ナルトが乗った透明なスープのオーソドックスな醤油ラーメンですが、鶏の風味が満載で見た目とのギャップが激しいです。鶏が前面に出ていて、食べ始めはシンプルながら奥深い味わいが押し寄せて箸とレンゲが止まりません。少量の胡椒が丁度良いアクセントになっています。

スープは、丸鶏・豚骨に香味野菜・海老・帆立・昆布・鰹節などを加え、2日間延べ10時間火を入れて白濁スープを作り、それに卵白・鶏挽肉を使って「澄ます」というコンソメや清湯と同じ調理法で煮込んでいるとのこと。

しみじみとした味わいにホッとします。個人的にはネギはいらないかも。わかりやすくたとえるとするならば、昔ながらの醤油ラーメンを思いっきり進化させたような印象です。

特筆すべきはチャーシュー。低温のラードで煮込むというコンフィを応用した調理法で作られ、脂で煮るため旨味が溶け出さないらしく、ピンク色がうっすらと残り、本来の肉と脂の味わいと柔らかさを持ち合わせています。お隣のチャーシューメンが羨ましくなりました(笑)

これが650円というのはおかしいぐらいです。+100円でもお薦めできるほど完成度が高い一杯でした。07年7月オープンだそうで、もっと早く訪問しなかったことを後悔しています。また、夜限定のおでんは、このスープをベースとして和風だしを加えているとのことで是非とも食べてみたい。もちろん再訪問必須です。


 2月1日(日)
高尾、というか城山手の「山形らーめん 月山」に行ってみました。

山形ラーメンは馴染みが薄いでしょうから、まずは予備知識から書いてみます。

   ◆ ◆ ◆

総務省「家計調査」の都道府県庁所在市の比較では、山形市が中華そば(外食)に対する支出の日本一(13,897円/全国平均は5,483円)となっているほど、地元にはラーメン店が多いんです。

ただし、単に山形ラーメンと言っても、もちろんいろんな系統のラーメンがある訳で、自分が食べた中で山形ラーメンの特徴を述べると、
  1. 冷やしラーメン ・・・ 山形は盆地で夏は暑いので、冷たいスープに氷を浮かべたラーメンがあります。冷やし中華ではなく、スープの中に麺が入っていて見た目はラーメン。有名なのは栄屋本店
  2. 蕎麦店のラーメン ・・・ 今でこそラーメン専門店がありますが、その昔は蕎麦屋でラーメンを提供していました。蕎麦とは異なる麺ということで、中華そばというネーミングで提供していたのが、今の中華そばのルーツでもあります。天童市の水車生そば
  3. ワンタン ・・・ 酒田市には独自の進化を遂げたワンタンメンがあります。満月
  4. 味噌 ・・・ 南陽市の赤湯に、味噌ラーメンに辛味噌をトッピングした独特のラーメンがあります。龍上海。05年12月からは新横浜ラーメン博物館にも出店しています。
   ◆ ◆ ◆

で、今日行ったお店は、4.に該当します。なので、正確に言うと赤湯ラーメンになるのかな。
食べたのはもちろん、味噌らーめん(800円)

丼の真ん中に赤い唐辛子味噌がトッピングされ、見た目は龍上海に良く似た様相。煮干しが効いたスープがベースで、味噌は濃くない味付け。油が少なくさっぱりとした部類ながら、化学調味料未使用の物足りなさをしっかりとしたスープがサポートしている感じです。

唐辛子味噌は見た目よりも辛さは控えめで、生ニンニクの風味が強く、溶かすとスープの印象ががらりと変わるのがおもしろい。

麺はヨリが入った太麺で、熟成させない多加水麺でしょうか。モッチリとした歯切れが楽しいですが、辛味噌を溶かした後のスープには、もう少し硬めでも良かったかもしれないですね。

値段はややお高めと感じるかもしれませんが、チャーシューは肩ロースとモモ肉の二種で、どちらもそれぞれの特徴を引き出していて、うまく考えられています。


味見した醤油ラーメン(600円)は、煮干しがしっかりと効いた醤油味。麺は味噌と異なり細麺で、硬めの仕上げなのがいい感じです。チャーシューはモモ肉のみながら、人によってはこちらを好みだとしてもおかしくないほどのラーメンでした。


07年オープンで、13時過ぎで店内に待ちができるほど、しっかりと地元に根付いているようです。細かな山形ラーメンの定義などはどうでもいいですね。味噌/醤油のどちらを食べても満足度が高いと思います。